まるでフィルムカメラのような外観のOLYMPUS PEN E-P7。
可愛らしいレトロな見た目ですが、中身はとても高性能でクリエイティブな撮影を楽しむことができるミラーレス一眼カメラです。
E-P7は16種類のアートフィルターと画像の仕上がりを簡単に調整できるプロファイルコントロールで自分好みの写真が簡単に撮影できます。
PCでレタッチ調整することもできるけど、カメラ本体で簡単に好みの写真が作れるのは初心者さんにはハードルが低くていいね!
「実写レビュー」を飛ばしたい方は目次から本文へどうぞ
実写レビュー
OLYMPUS PEN E-P7を持ってスナップ写真を撮りに行きました。
いつも通り過ぎてしまう道も、カメラがあると色々な発見があって楽しいです
外観レビュー
所有欲が満たされる洗練されたデザイン
PEN E-P7の最大の特徴はなんといっても洗練された可愛らしいデザインです。
機能も大切ですが、やはり見た目が好みのカメラは持った時の所有欲が満たされますよね。
カラーはシルバーとホワイトの2色です。
わたしはシルバーを購入しましたが、ホワイトも可愛いですよ。
わたしは「OLYMPUS PEN」のフォントが気に入ってます!
小型・軽量
マイクロフォーサーズのPEN E-P7は小さくて軽いので「ちょっとその辺を散歩」という時も首にヒョイと下げてサッと出られます。
スマホのような手軽さは無いものの、豊かな色彩や細部の描写、背景のボケなど、ミラーレス一眼ならではの高画質な写真が楽しめますよ。
ダイヤル配置
見た目が可愛いPEN E-P7ですが、ダイヤルはアルミ削り出しの本格派。
ダイヤルは3つあり、モードダイヤル、リヤダイヤル、フロントダイヤルとなっています。
それぞれの機能が下記のように割り当てられています。
- モードダイヤル
→撮影モードの種類が選べる - リヤダイヤル
→シャッタースピードと絞り値の設定ができる - フロントダイヤル
→露出補正、アートフィルターのかかり具合を調整(ARTモード時)、写真・ムービーの選択
いまだにリヤダイヤルとフロントダイヤルを間違えて回しちゃいます
液晶はチルト式
PEN E-P7 は上下に動くチルト式を採用しています。
通常、チルト式は自撮りに不向きとされていますが、PEN E-P7は180度開くチルト式モニターを採用しているので自撮りも可能です。
クイックリリースプレートを着けていますが、液晶を180度回転させても干渉しませんでした。
さすがに三脚をつけると棒の部分が液晶の一部を隠してしまうので見づらいです
性能レビュー
小さくて軽いE-P7の性能についてみてみましょう。
基本性能
基本的な性能は次の7つです。
- 2000万画素Live MOSセンサーとTruePic VIII画像プロセッサー
- 5軸手ぶれ補正
- 高速オートフォーカス(AF)システム
- 動画撮影
- アートフィルターとクリエイティブ撮影機能
- タッチスクリーン式可動液晶ディスプレイ
- Wi-FiとBluetooth搭載
それぞれの性能を見てみましょう!
2000万画素Live MOSセンサーとTruePic Ⅷ画像プロセッサー
- Live MOSセンサー
→CCDとCMOSの両方の利点を持っているのがLiveMOSセンサーです。
高感度性能を向上させ、消費電力を抑えるLive MOSセンサーを採用しているのはPanasonicとOLYMPUSだけです。
CCDは光を受け取り電気のシグナルに変換します。
メリット
- きれいな写真
→ CCDは光を受け取って、色がきれいに再現されます。 - 暗い場所でもいい写真が撮れる
→CCDは暗い場所でも光をよく捉えることができるので、夜景や室内の写真もキレイに撮れます。 - ムラが少ない
→CCDは受け取った光をきちんと均等に処理するので、写真にムラが少なく、均一な画像が得られます。
デメリット
- 電力をたくさん使う
→CCDは電力をたくさん使うため、カメラのバッテリーが早くなくなる。 - カメラが高額になる
→CCDは製造コストが高いため、カメラの値段が高くなることがあります。 - 速さに制限がある
→ CCDは高速な画像処理が苦手なので、動く被写体を撮るのには少し向いていません。
CMOSは、電気を使って光を捉えて、写真を作ります。電力を節約することが得意で、スマートフォンのカメラによく使われています。
メリット
- 電力を節約できる
→CMOSは、電力を節約することが得意なので、カメラやスマートフォンのバッテリーを長持ちさせることができます。 - 高速な画像処理ができる
→CMOSは、画像を早く処理するのが得意なので、動く被写体を撮るときや高速連写ができるカメラに使われることが多いです。 - コストが低い
→CMOSの製造コストが比較的低いので、カメラやスマートフォンなどでよく使われています。
デメリット
- 画質がCCDより劣ることがある
→CCDに比べて、CMOSの画質が少し劣ることがあります。 - 動画撮影時にモアレが発生することがある
→CMOSは動画撮影時に、縞模様のモアレが発生することがあります。特に細かい柄やパターンのある被写体でよく見られる現象です。 - センサーの暗い部分でノイズが増えることがある
→CMOSセンサーの暗い部分で、画像にノイズ(ざらつき)が発生することがあります。
LiveMOSはCCDとCMOSの両方のメリットを併せ持っているから、色の再現性に優れていて消費電力が少ないです。現在はPanasonicとOLYMPUSで採用されているよ!
- TruePic VIII画像プロセッサー
→OLYMPUSが開発した画像処理のエンジンです。カメラで撮影した写真や動画のデータを処理し、最終的な画像を生成する重要な役割を果たしています。
主な特徴としては、高い画質、優れたノイズリダクション(ノイズ除去)、迫力のある色再現性などが挙げられます。また、高速な画像処理により、高速連写や高品質な動画撮影が可能となっています。
5軸手ぶれ補正
E-P7は5軸手ぶれ補正機能を搭載しています。カメラの手ブレを補正することで、手持ち撮影時のブレを抑え、クリアな写真を撮影できます。また、レンズに依存せずに手ブレ補正が行えるため、各種のレンズとの組み合わせで安定した撮影が可能です。
5軸手ぶれ補正は、5つの方向に対して手ブレを補正する技術です。
これらの方向は、上下、左右、前後の傾き、そして回転という5つの軸になります。
E-PL10 までは3軸。5軸手ぶれ補正は、上位機種のOM-Dにしか搭載されていなかったんだよ
高速オートフォーカス(AF)システム
E-P7の高精度AFは
から選択可能で、動体追従アルゴリズムを採用しています。これにより、動く被写体でも高精度にピント合わせが行えます。
また、顔優先・瞳優先AF機能も搭載されており、カメラを向けるだけで顔や瞳を自動検出し、ピントを合わせてくれます。
横顔やうつむいたり、顔の一部が隠れていても、狙った人物にピントを合わせ続けることができるため、最高の表情を逃さずに写真におさめることができます。
動物の瞳優先AFがないのが残念…
動画撮影
E-P7は高解像度の4Kビデオ撮影が可能です。
アートフィルターをかけた映像表現もできるので、あなた好みの動画を記録できます。
動画撮影モードは次の3種類です。
記録時間は約29分。動画メインの人にはチョット物足りないかも…
16種類のアートフィルター
E-P7のアートフィルターは16種類あり、タイプはⅠⅡⅢの3種類、効果9種類を組み合わせるとバリエーションは数え切れません。
▼アートフィルター一覧
アートフィルター | タイプ | 効果 |
ポップアート |
|
|
ファンタジックフォーカス | なし |
|
デイドリーム |
|
|
ライトトーン | なし |
|
ラフモノクローム | Ⅰ Ⅱ |
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トイフォト |
| フレーム |
ジオラマ | Ⅰ Ⅱ | フレーム |
クロスプロセス |
|
|
ジェントルセピア | なし |
|
ドラマチックトーン |
|
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リーニュクレール | Ⅰ Ⅱ |
|
ウォーターカラー | Ⅰ Ⅱ |
|
ヴィンテージ | ⅠⅡⅢ |
|
パートカラー | ⅠⅡⅢ |
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ブリーチバイパス | Ⅰ Ⅱ |
|
ヴィンテージ | ⅠⅡⅢ |
|
ネオノスタルジー | なし |
|
アートフィルターで撮影すると自分好みの写真が出来上がるよ!
プロファイルコントロール
E-P7には、スイッチを切り替えるだけで写真の見た目を簡単に変えられる「プロファイルコントロール」があります。
これを使うと、色の鮮やかさやカラーフィルターの効果、影の部分の明るさなどが調整できるので自分が思い描いたイメージに合った写真を作ることができます。
カメラ本体で簡単なレタッチができるのがいいね!
レンズの種類
レンズ交換で色々な表現ができるE-P7のレンズをみてみましょう。
キットレンズ
・M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
ダブルズームキット
・M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
・M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R
魅力的なレンズが多くて、まさにレンズ沼!!
90mmマクロが欲しい…
PEN EP-7はこんな人におすすめ!
PEN E-P7の購入をおすすめしない人
- フルサイズ・APS-C機が欲しい人
→PEN E-P7はマイクロフォーサーズ - バリアングル液晶がいい人
→PEN E-P7は上下に動かすチルト式 - スマホ並みに軽いカメラがいい人
→コンデジと比べると重量がある - とにかく安いデジタルカメラが欲しい人
→PEN E-P7はレンズキットを含めると10万円を超える - 大きさ、重さ、価格を気にしない人
→ドヤ顔でフルサイズ買っちゃいましょう!(羨まし…)
PEN E-P7をおすすめしたい人
- フルサイズやAPS-Cほどの性能を必要としていない人
→マイクロフォーサーズはコンパクトで軽量。センサーサイズは小さいものの、PCやスマホで見る分にはとても綺麗 - これからカメラを始めたい人
→レンズ交換ができるので作品の幅が広がる - 軽くてコンパクトなカメラがいい人
→近所の散歩や旅行でも気軽に持ち運べるので趣味の幅が広がる - 見た目重視!可愛いカメラがいい人
→気に入ったデザインのカメラは持っているだけでテンションが上がる - カメラ本体でレタッチしたい人
→プロファイルコントロールでレタッチができる
製品使用表
外観 | |
フォトセンサーサイズ | マイクロフォーサーズ |
画素数 | 2,030万画素 |
アスペクト比 | 4:3 |
形式 | 4/3型Live MOS センサー |
角度調整 | チルト(自撮り対応) |
USB端子 | USB Micro-B |
大きさ | 118.3mm(W)× 68.5mm(H)× 38.1mm(D) |
重さ | 337g(付属充電池およびメモリーカード含む) |
E-P7を使った感想【軽いは正義!】
感想はズバリ!軽くて小さいから持ち歩く。
マイクロフォーサーズは気軽に持ち歩けるので「撮るかわからないけど、とりあえず持っていく」ができます。
正直、スマホやPCで見る分にはフルサイズとマイクロフォーサーズの違いはわかりません。(老眼だから…?)
センサーサイズが大きいフルサイズはレンズもたくさんあって憧れのカメラです。
けれど普段から荷物を持ちたくない、とにかく軽さは正義!の私にとってフルサイズの大きさと重さは確実に使わなくなるカメラとなるでしょう。(値段を考えると使わなくなった時が恐ろしい…)
“写真を撮りに出かける”というより”出掛けたついでに写真を撮る”くらいの感覚で気軽に始めるなら十分です。
私は車がないので持ち歩ける大きさと重さは特に重要なのです…
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